判断基準が多すぎると迷う理由
基準が、判断を止める
「ちゃんと考えよう」と思うほど、判断基準が増えていく。
比較表を作り、条件を並べ、抜け漏れがないようにする。
それなのに、かえって決めにくくなっていく。
この状態は、考えが足りないからではありません。
判断基準が増えすぎて、優先順位が見えなくなっていることが原因です。
目次
判断基準が増えやすいのは「失敗したくない」から
判断基準が増えていく背景には、だいたい共通する感覚があります。
失敗したくない。後悔したくない。
あとから説明できる判断にしておきたい。
特に仕事の判断では、個人の好みだけで済まない場面も多く、
「ちゃんと考えた形」を残そうとしがちです。
その結果、条件を足していく方向に思考が進みやすくなります。
基準が増えすぎると、比較が終わらなくなる
判断基準が多くなりすぎると、次のような状態に陥りやすくなります。
- 条件同士がぶつかり、どれを優先すべきか分からなくなる
- ある条件では良く見えた選択肢が、別の条件では悪く見える
- 比較するたびに、新しい条件が気になり始める
こうなると、どの選択肢にも納得しきれず、
判断は止まりやすくなります。
よくある具体例
たとえばツール選定で、
- 価格はできるだけ抑えたい
- 機能は多い方が安心
- 運用の手間は少ない方がいい
- サポート体制も重要
- 導入は早く終わらせたい
と条件を並べていくと、
どれももっともらしく見える一方で、
同時に満たせないものが増えていきます。
その結果、「どれも決め手に欠ける」状態になったり、
判断そのものを先延ばしにしてしまったりします。
問題は「基準の数」ではなく「順番」
判断基準が多いこと自体が問題なのではありません。
問題は、どれを最優先にするのかが決まっていないことです。
優先順位が決まっていないと、比較は何度でもやり直しになります。
一方で、順番が決まっていれば、
「今回はここを優先する」という割り切りができます。
判断基準を整理するための3つの問い
基準が増えすぎたと感じたときは、
次の問いで整理すると、判断が進みやすくなります。
- 今回の判断で、絶対に外せない条件は何か
- 多少妥協しても構わない条件は何か
- 今は気にしなくてよい条件は何か
この3つに分けるだけでも、比較の見え方が変わってきます。
「基準を増やす」より「基準を固定する」
迷ったときほど、条件を増やして安心しようとしがちです。
ただ、実際に判断を前に進めるのは、
条件の追加ではなく、基準を固定することです。
どれを優先する判断なのか。
何を今回は捨てるのか。
それが決まれば、判断は自然と動き出します。
基準が増えすぎて決められないと感じたときは、
条件を足す前に、順番を決めるところから見直してみてください。