忙しい=人が足りないとは限らない
増やす前に、見るべきこと
業務が回らなくなってくると、
「人を増やした方がいいのではないか」
という考えが、真っ先に浮かびがちです。
確かに、人手不足が原因で忙しくなっているケースもあります。
ただし、忙しさの原因が
必ずしも人の数とは限らないことは、意外と見落とされがちです。
目次
忙しさが「人の問題」に見えやすい理由
忙しい状態が続くと、目に見える負荷に意識が向きやすくなります。
- 残業が増えている
- 対応が追いついていない
- 常に誰かが手一杯になっている
こうした状況では、
単純に人が足りないように感じるのは自然なことです。
ただ、この段階では、
「なぜ忙しいのか」がまだ十分に分解されていません。
人を増やしても忙しさが解消しないケース
採用を行ったにもかかわらず、
忙しさがあまり変わらない。
こうしたケースでは、次のような問題が残っていることがあります。
- 業務の流れが整理されていない
- 判断や確認が特定の人に集中している
- やり方が属人化している
この状態で人を増やすと、
教育や調整の負荷が増え、
かえって忙しさが強まることもあります。
忙しさの中に混ざっているもの
「忙しい」という感覚の中には、
いくつかの要素が混ざっています。
- 純粋な作業量の多さ
- 判断や確認の多さ
- 割り込みや想定外対応の多さ
これらは見た目では区別しにくいものの、
原因も、対処の仕方もまったく異なります。
人を増やす判断が必要になるのは、
主に作業量が恒常的に多い場合です。
採用判断の前に整理しておきたい前提
忙しさを理由に人を増やす前に、
次の前提が整理されているかを確認する必要があります。
- どの業務が一番時間を消費しているのか
- 判断や確認がどこで滞っているのか
- 一時的な繁忙なのか、構造的な問題なのか
これが整理されていないと、
「忙しいから採用する」という短絡的な判断になりやすくなります。
人を増やす判断が重くなる理由
人を増やす判断が重く感じられるのは、
忙しさの原因に確信が持てていないことも一因です。
「本当に人を増やせば解決するのか」
「別の方法があるのではないか」
こうした迷いが残ったままでは、
採用に踏み切ること自体が不安になります。
忙しさを理由に採用する前に
忙しいと感じたとき、
まず確認すべきなのは、
人を増やすべきかどうかではなく、
忙しさがどこから生まれているのかです。
原因が整理されれば、
採用以外の選択肢が見えてくることもあります。
忙しさ=人手不足、という前提を一度疑ってみること。
それが、人を増やす判断を後悔しにくくするための、
大切な一歩になります。